神田~秋葉原~上野旅行記②

東京藝大・裏門
東京藝大・裏門
  • この先には何があるのか?と考え、上野公園を突っ切ると、国立博物館がありました。そして今回はそこでの見学を行わずに脇道にそれて散策してみました。

 

  • すると…北野武監督が教授を務める「東京藝術大学」の校舎がありました。(写真は裏門)北野教授は見かけることができませんでしたが、「芸術界の東大」といわれる東京藝大の建物は東大同様非常に貫禄のある建物でした。

 

  • その隣に「子ども図書館」と呼ばれる非常に貫禄のあるとても図書館とは思えない建物があります。ここの警備員に建物について話を聞いたところ「ここを訪れる人みんな驚いている」といっていました。ちなみに入場無料です。中に入ると「子ども図書館」の名前通り、子供向けの本がずらりと並んでいます。休日だったので、子供連れの親子でいっぱいでした。

 

  • 建物は3階建てです。現在耐震補強工事を行っており、免振装置の取り付けを行っています。また3階の展示場には江戸~現在(だったかな)に至る子供向けの本の展示を行っています。この日は宮沢賢治特集を行っていました。小学校5年~6年の教科書に必ずといっていいほど出てくる作家です。「やまなし」「セロ弾きのゴーシュ」「注文の多い料理店」といったおなじみの物語が今の教科書にも使われていることに驚きました。しかし、「よだかの星」が採用されていないのは不思議でした。

 

  • ちなみに、宮沢賢治氏の書く物語や詩は難解であり「イーハトーヴ」といった造語も多いのが特徴です。宮沢賢治氏の肩書の1つに「童話作家」とありますが、彼が書く物語の多くは「子供向け」というより「文学青少年向け」といったほうがよいのではないでしょうか。昔、NHKで「歴史秘話ヒストリア」という番組で宮沢賢治氏の生涯を放送していました。初版本と増刷版で物語の内容が全く違うものが多々あります。彼はその作品が気に入らなかったら「最初から書き直してしまう」性格のため、このようになってしまうのです。

 

  • また、彼は農学者でもあるため、農業に関する作品も多いのが特徴です。地球温暖化が問題になるはるか前から、「二酸化炭素を使って温室を作ればよい」ということを彼の童話に盛り込んでいます。(彼が住んでいた岩手県は「やませ」と呼ばれる冷たい風が吹き付けるので、冷害でコメが取れないことがよくあった)

 

  • 心が疲れたときに読むと非常に慰められる作家です。人間関係や仕事に追われ疲れてしまった人、ぜひ宮沢賢治氏の書物を読んでください。励みになります。ここで紙面が尽きたので今日はこれでやめます。ありがございました。

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